2015年 06月 18日
七夕のしつらい |
少し早いですが、七夕のしつらいをご紹介します。この「しつらい」は、古来より伝わる日本の美しい年中行事の本来の意味を表したもので、「室礼」と書きます。毎日の暮らしの中で、先人の知恵や自然への感謝の気持等を、季節の行事を通して、表現するもので、先生に、1つ1つの意味を教えて頂きながら、学んでいます。すべてに繋がりがあり、理にかなった意味を知って、生活の中で自分なりに楽しむことも、とても素敵な事だと思います。
本日の材料は、五色の短冊と、梶の葉、筆と茄子、針等。七夕は、五節句の1つ。日本古来の「棚機(たなはた)」の信仰と中国の「牽牛と織女」の物語が習合したものとのこと。織女は、お裁縫の仕事、牽牛は、農業の仕事を司る星であったことから、お裁縫や機織りが上達するように、お祈りすることから始まり、やがて、芸事全般や書道などの上達も願うようなったということです。そんな思いと陰陽五行の五色の短冊に、願い事を書き、御神木である梶の葉と春日大社の鹿の巻筆と共に、しつらわれています。鹿の巻筆は、春日大社の祝詞や願文等を書くのに神鹿の毛を用いて造られた縁起の良い筆であるとか。。色々勉強になります。
見た目にも、とても落ち着いた七夕の室礼に仕上がります。
by ggallery
| 2015-06-18 00:02
| しつらい diary
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