2015年 08月 27日
夏もおすすめのお庭、圓光寺 |
暑さが和らいできた京都のこの時期に、ぜひおすすめしたいのが、市内にたくさんあるお寺さんのお庭散策。紅葉の頃は、もちろんどこも格別ですが、オンシーズンは、ご存知の通り、たくさんの人がいらっしゃるので、風情ある空気感には浸りにくいと思います。でも、今の季節は、場所によっては、貸切り状態! なんとも贅沢なひと時を独り占めで楽しんで頂けます。今日も、そんな私のお気に入りのお寺さんを尋ねましたので、ご紹介させて頂きますね。小一時間、滞在させていた間、私と女性客2組のみ。ゆったりゆるりとさせて頂きました。この空間を独り占め出来るのは、贅沢ですよね!真夏の京都は、正直、おすすめできません。が、少し朝晩涼しくなった今頃から、秋本番までの間でしたら、こんなとっておきの場所をゆっくり訪れて頂き、京都時間を堪能して頂けると思います。
今日、ご紹介するのは、洛北にある徳川家康が建立した圓光寺さん。立派な松に出迎えられ、石畳を進む。ふと石畳の中に、源氏香の図柄が。。こんな所に、お寺さんなのに洒落っ気あって粋ですね。
苔むした地面がきれいです。
円山応挙の雨竹風竹図の六曲屏風があります。素晴らしいです。
応挙は、十牛之庭の奥に広がるこの竹林の小径を描いたとされています。無限の奥行きを感じます。
奥行きのある庭は新緑の今も、見事です。しばし時を、忘れます。
水琴窟もあり、きれいな音色を聞けます。
富岡鉄斎が紅葉の圓光寺を描いたと言われる山水画も。全てが点描で表現されています。
琳派の流れのこんな豪奢な襖絵も、見れたりして盛りだくさん。境内の頂上、家康公を祀った東照宮から、洛北の地が一望出来、夕方頃だととても美しいです。
by ggallery
| 2015-08-27 22:19
| 京都のこと
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