蓮と朝顔

今夏は、台風の影響があるお盆になってしまいましたね。帰省や夏のご旅行で移動される方々にとっては、交通も規制され、大変な事態となってしまいましたが、被害なく無事に通過して欲しいものです。

この時期、必ず生けたくなる蓮。

思い通りの花材は、今夏も手に入りませんでしたが、、

何とか、少し購入することが出来ました。蓮は、本当に奥深い多面的な魅力に満ちていて、様々に生けてみたいと思わせられるお花です。蓮の魅力は、こんなものではありません。と自覚させられます。まさに聖なる天上の花。仏教では、極楽浄土の花。蓮を生けると、清廉さが漂い、空気が清らかになる気がします。

蓮の花は、蕾から始まり、見事な花が咲き、花びらが落ちて、花托だけになってもなお魅力的です。こちらは小ぶりの可愛い葉が目につき、購入。お花だけでなく、蓮の葉も、又、表情豊かでとても魅力的です。開いたり閉じたりしながら、3〜4日で果てます。クルッと葉裏もみれる表情の豊かさも、魅力的。葉がこんなに美しくユニークな植物って、そうは無いように思います。蓮を、鶴首型の吹きガラスに生けたのは初めてでしたが、結構、蓮も気持ちよさそうです。

もう一つの夏の贅沢、真っ白な朝顔。たった数時間のはかない命の晴れ舞台、生けてこその夏の一日花です。

お盆のお迎えの準備。天国からこの世に戻って来られる故人は、茄子の牛に荷を載せて、胡瓜の馬に乗って来られるとされています。玄関のお迎え花は、お墓へ行く道すがらに咲いているような、素朴な草花が良いようです。今朝、庭で見つけた自生の白百合と撫子など優しいお花を生けました。花入は、御墓参りの手桶に見立てて、竹の手付き。

形はともかく、大切なのは、大事な故人やご先祖様を、偲び、思い出し、その思いを伝えていくことだと思います。

お店の新しい暖簾が、出来上がってきました。デザイン通り、素敵に出来上がりました。お盆開けからは、こちらで、お出迎えさせて頂けます。これからもどうぞよろしくお願い致します^_^