2019年 09月 02日
白花夕顔 |


毎年この時期、楽しみにしている庭の夕顔が、ようやく咲き始めました。本当は夜顔というらしいですね。でもやっぱり、夕顔という名前の方が、ぴったりな気がします。こちらは朝顔と同じくヒルガオ科の植物ですが、かんぴょうの花である本来の夕顔は、ウリ科の植物で、お花は似ていますが、全く違う種類なのだそうです。
この花が放つ、たおやかな美しさを少しでも伝えられたらと、いつも思うのですが、なかなか難しいです。
柔らかく優しい香りも又魅力的です。単純に、とても大きく立派で真っ白な花なので、それだけでも特別感がある上、夏の日の夕方から咲き出し、朝には萎んでしまうはかない命なところも重なって、咲くと、ワァ〜咲いた〜💕と、とても嬉しくなってしまうお花です。そんなはかなさゆえ、源氏物語の夕顔とも重なります。
心あてに それかとぞ見る 白露の 光そへたる 夕顔の花
(あなたのいるところだけに光が反射して眩しいのだけれど、もしかしてそこにいらっしゃるのは、光源氏の君ですか?)
薄暗くなった中で咲く夕顔を見ると、本当にこの和歌の通り、そこだけが、ふわっと明るく見えます。美しくしばしウットリ見惚れてしまう、というこの和歌の世界にピッタリなお花です。
花入れは、谷穹さん。柔らかく受け止めてくれます。
by ggallery
| 2019-09-02 23:28
| 季節のお花
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