2019年 09月 14日
重陽の節供 |
たおやかな谷さんの花入れに。優しい野の花が似合います。
9日は、二条城で開催された、アートフェスタに行って来ました。あまりの暑さに、多くは見れなかったですが、こんなお宝も紹介されていました。
円山応挙の虎の掛け軸や、俵屋宗達と光琳による合作。
9日は、重陽の節供でした。菊の節供とも呼ばれるこの9が重なる日は、陰陽思想では、最高の陽数とされ、天に近い日として尊ばれ、祝うようになったようです。長寿や厄払いを願い、平安時代には、宮中行事として酒宴を催されたとか。
菊の花びらを浮かせたお酒で、長寿を願ったそうです。
重陽の室礼は、菊づくしが良いとされます。同じ菊をあしらった品を並べるなんて、野暮ったいものですが、この室礼だけは、「菊づくし」が良しとされているようです。
私も習って、母が作ってくれた、着る事もなかった菊模様の羽織を飾ってみました。少しだけ、母への気持ちの供養にもなったかなぁ。
菊の上にのせた綿は、「被綿(きせわた)」と言い前夜に菊に綿を被せ、9日の朝に花の香りと夜露に染み込んだ綿で、顔や身体を清め、長寿や若さを願ったとのことです。
重陽の節供の事を知るまでは、菊は、花持ちが良く、お墓等にお供えするお花、ぐらいのイメージしかありませんでした。が、国花でもある菊に、この時期に起こった台風による被害も、最小限度に収まるよう願わずにはいられない、今年の重陽の節供でした。
by ggallery
| 2019-09-14 02:47
| しつらい diary
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