2019年 12月 18日
久々に相国寺へ |
塗れ落葉がきれいな庭を散策。
夕暮れ前と早朝、この時間のお寺が好きです。静かに西陽を受ける美しい姿に、心が落ち着きます。
夕暮れ前に訪れることが多いせいもあるのでしょうが、いつも相国寺は、人が少なくて落ち着きます。
ゆっくりとした夕暮れのひと時。
思わずハッとした、落葉の絨毯に白い落椿。
お目当ては、承天閣美術館のこちら。
すべては、天目から…。
禅寺と深く関わりながら成長した日本の茶の湯の推移が、とても興味深い展示でした。
相国寺に受け継がれた名物の数々、貴重な天目、狩野探幽の水墨画等、結構見応えある展示でした。
若冲が描いたお煎茶の祖、売茶翁の掛軸もありました。
若冲は、限られた人だけではなく、広く庶民にも美味しいお茶を楽しんで欲しいと、自らが京都の街に出て、お茶を売り歩く売茶翁の姿に感銘を受け、何枚も売茶翁を描いたとのこと。いつの世も、こうした人々の豊かな精神性と力強い行動力により、文化は育まれてきたのでしょうね。
by ggallery
| 2019-12-18 23:58
| 京都のこと
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