2020年 08月 10日
かたちのなまえ |
今朝も朝から、
蒸し暑さを感じます。
至る地域で、30℃越え。。。
どうぞご自愛下さい。
お茶の美味しい
エキスだけを味わう煎茶道。
玉露のお点前では、適温まで
お湯を冷ますために、
「湯冷まし」というお道具を使います。
白磁作家の河合光正さんに
湯冷ましを作ってみて頂きました。
なめらかな曲線は、
手に沿い、収まるような形に
作られています。
使ってみますと、なかなか扱い易かったです。
中でも大切な、お湯を注ぐ口元。
細く美しくお湯を茶瓶(ちゃへい)に
注げることが、大切なお道具です。
細くきれいに入れられると、ひと安堵。
気持よく、次の所作に移れます。
夏の白い河原撫子は、
楚々として
ひと雫の清涼剤のようです。
長い自粛生活。
いつもの日常以上に
本を読んでいらっしゃる方も
多いかと思います。
私もご多分に漏れずで
ゆっくりおうち時間は
読書する時間が増えました。
こちらは、久々にふらりと訪れた
左京区一乗寺にある恵文社で出会った一冊です。
女性の編集者とグラフィックデザイナーさんによる
日本の美術品、特に茶道具に用いられた
かたちのなまえを
解り易く簡潔な文と
洒落たイラストで綴られています。
その名もズバリ
かたちのなまえ という本です。
取り扱う陶器等でも、
何とか読むことはできても、
ほとんど意味までは知らない言葉が
たくさんあります。
その名前で呼ばれるに至った背景を
やさしく紐解いてくれていて、
そのものが持つ物語が
やさしく広がりました。
絵本のような読み易さで
軽く読める
おすすめの一冊です。
by ggallery
| 2020-08-10 13:11
| shop diary
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