2020年 09月 10日
重陽の節供 |

今日、9月9日は、重陽の節供。
日本では、9という数字は、
「苦」に通じるイメージもありますが、
古来、中国の陰陽思想では、
9が重なる日は大変縁起の良い
最高の神聖な陽数として好まれ、
平安時代には、宮中で菊酒で
酒宴が催されていたとのこと。
菊は、長寿をもたらす
おめでたいお花として
愛されていたのですね。
今は、お墓参りやお仏壇に飾る
お供えのお花としてのイメージが強いですが、
この日だけは、
私も、菊を楽しむことにしています。
菊の露が落ちて谷川となった場所で
穆王の侍童が、そのお水を呑むと
甘露のように甘く、
不老不死の仙人になったという
言い伝えや、
菊をお酒に浸して
呑んだ文帝が
長命を得たとされる伝説から
菊の花びらを浮かべた
菊酒が長寿をもたらすと
いわれるようになったようです。

菊のお花に
菊の絵や掛軸
菊の形のお菓子等
菊ばかりを合わせる
菊尽くしが
良いとされています。
本来、同じ柄のものを
揃えることは
野暮ったく
敬遠されますが、
何故か
揃えた「尽くし」が
喜ばれる室礼です。
簡単に、お家にある「菊」で
菊尽くしを楽しんで見て下さい。
今年は、母が作ってくれた
たぶんもう締めることはない
簞笥に眠ったままの菊柄の帯を、
引っ張り出して
愛でました。
今夜は、菊酒で
邪気祓いの一献を。。。
コロナが早く
終息しますように。
by ggallery
| 2020-09-10 01:38
| しつらい diary
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