2021年 05月 09日
母の日 |
自粛生活が続く中、
長い間、思うように会えない方も多いかと思います。
特に高齢のご両親と
離れて暮らす方は、心配が尽きませんね。
私のように、母をもう天国へと見送った身の上には、
あれこれプレゼントに考える楽しみもなくなり
しみじみと、母への想いが
募る日でもあります。まさしく、
親孝行したい時には、親はなく、、
です。
この日に限って、ということではないですが、
本当に心から、この言葉が響きます。
お買い物が趣味の母も、
晩年は、何も要らないの一点張り。
それでも刺繍や可愛い小物が好きな母は
きっと喜んでくれるだろうと
この富田さんのブローチを選ぶと、
どれも可愛い!! と逆に私に
プレゼントするからと、あれもこれもと
欲張りに買い占める勢い。
いやいやそういうことではなくて。。苦笑
売り上げに協力したい気持ちいっぱいだったのだろうと
と思います。いくつになっても親は、
自分より娘の幸せなのですね。
写真を撮りながら、
母とのそんなやりとりを今日は思い出しました。
そして、モノではなく、
優しい言葉が、一番の宝物と。。。
余談となりました。
名だたる絵師の美術品を、親子二代に渡って支えた
表具師、中村鶴心堂さんが、目利き収集した
明治、大正時代の西陣の手織裂地や支那の緞子を
使用した帯留めやブローチを、
今日はセレクトしました。
この世で、最も大切な母に感謝する気持ちを表すのは、
モノのプレゼントではありませんが、
そのプレゼントを選ぶワクワクは嬉しく、
また受け取る方は、その費やしてくれた時間を
想像し、胸が熱くなることと思います。
by ggallery
| 2021-05-09 10:30
| art & craft
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