
ようやく春の兆しを感じる立春となりました。

立春にその年の干支の嵯峨面を飾っています。
干支の嵯峨面は、嵯峨釈迦堂(清涼寺)に伝わる
嵯峨大念仏狂言で使われるお面を模して作られたもの。
その昔、嵯峨野の農家の方が作られて、門前で売られていたのが始まりやそうです。一度途絶えた嵯峨面を復活させた方が今に伝えて下さっています。古紙をを何層にも貼り重ね作られたお面は素朴で温かみがあります。民藝はいいですね。
中でも、うさぎはやっぱり可愛いです。

昔から厄除けのお土産として売られていましたので今でも赤いお札も貼られています。趣があるのが、この裏面、明治時代の書物を重ねて形作られています。味わいがあります。
干支面にはご覧のような漢字が多いものが、やさしいお多福さんや稚児のお面には、柔らかなかな文字を使われているという拘り。
なんでも明治の書物の反古紙を使われていて、コシがあり色のりがよいのだそう。
だんだん紙が手に入りづらくなってしまい、今の紙では風合いが異なるので、同じように作れないと話されていましだか、やはり昔のものの方がなんでも味わいがありますね。
私の手持ちの嵯峨面は、もう20年以上前のもので、今のお顔とは少し違っていますが私はこちらのお顔がとても好きす。
どうか、うさぎさん、ぴょーんと明るい年にしてくださいませ。

蝋梅がきれいに花開き、心地よい香りを放っています。
毎年、この時期に生けていますが、気づけばいつも古銅を手に取ってしまいます。
黄色い花の色のせいか古銅との相性がとても良いお花ですね。

竹の花入れではこんな感じです。

光があたると半透明の花びらが、まるで蝋燭のよう。
「蝋梅」とは言い得て妙、本当に上手く付けられた名前だなあと感心します。



雪の積もった日、障子がいつもより部屋を明るくします。
雪の中に倒れそうになって咲いていた水仙を取り入れ、
ガラスに入れると、この日ばかりは、部屋に入れられホッとしているように
感じました。一見、ひ弱そうな水仙ですが、雪に埋もれながらもしっかりと咲いていました。香り良く清楚で凛とした美しいお花です。

一点一点が唯一無のグラデーションが美しい岩崎龍二さんのうつわ達。
烏丸の新風館一階の「JONE SMEDLEY」京都さんで
2/23〜3/13に展覧会を開催されます。ゆったりとした店内で
うつわだけではなく、シーンを感じるウエアとのコラボは素敵です。

お近くに行かれる際は、お気軽お立ち寄りください。
初日は、岩崎さんご自身もこられていますよ〜♪